リサーチ

投資家心理調査2022

資産を巡る競争の激化に投資家はどう対応するのか

JLLでは、グローバル投資家・地域投資家37社の投資責任者を対象に、今後の投資戦略に関する意思決定について調査した。本レポートは、その調査結果を基に、2022年の投資市場環境の動向について分析したものである。

2022年 04月 18日

ワクチン接種率が上昇し、経済活動の再開が顕著になる中、2022年における世界の不動産投資市場はどのように推移するのだろうか。JLLでは、運用資産規模総額が2兆米ドル以上のグローバル投資家ならびに各地域の投資家37社の投資活動のリーダーを対象に、2022年における投資意欲、投資戦略、全体的な市場展望についてアンケート調査を実施した。その結果、ほとんどの投資家が「2022年に不動産運用資産の拡大」を計画していることが判明した。

2021年は取引額が過去最高の1,773億米ドルを記録。2022年には、その記録が更新されると見込む投資家は調査対象のおよそ半数にのぼり、取引価格のさらなる上昇圧力につながる可能性がある。そうした中、多くの投資家にとって優先的な投資先となるのが、収益性の回復力が続くセクターであり、安定性の高い成熟市場だ。2022年に投資家が投資拡大を計画している市場として、シドニーの物流施設、日本の賃貸集合住宅、シンガポールのオフィス等が挙げられる。これらの地域では緩やかな価格上昇が進む可能性がある。

一方、多くの投資家が分散投資戦略を強化する意向を示す中、2022年の投資活動における最大の課題として、回答者の80%が「資産を巡る競争激化」を挙げており、分散投資の阻害要因になると考えられている。これを受けて、多くの投資家は運用資産の拡大に向けて、直接取引や合弁事業による分散投資手法のみならず、他の取引手法を検討することになるだろう。

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