事例紹介

独創的な投資戦略を策定し、ランドマークの大型複合施設を取得

シンガポールのブギス地区に位置する大型複合施設「DUO」。55万7,972平方フィートのAグレードオフィス「Duo Tower」と5万9,873平方フィートの商業施設「Duo Galleria」で構成される。

スポットライト

Capital Markets

場所

Singapore

価値

S$1.6 billion

ドイツの著名な建築家であるオーレ・シェーレンが設計した同施設は2017年に竣工。

競争の極めて激しい市場で適切な買い手を探す

マレーシアの政府系ファンドであるKhazanah Nasionalとシンガポールの政府系投資会社Temasek Holdingsの合弁会社であるM+Sは所有していた同施設の売却を検討。

堅調な需給環境に支えられ、シンガポールのハイグレード・オフィスに対する投資家の関心は高まっており、オフィスビルの資産価値や賃料収益は高い成長性を示していた。

市場で高く評価される優良オフィスビルに対する投資機会が減少傾向にある中、投資家はリスクを抑えながらより大規模で不可価値の高い不動産を取得するための手段として、ジョイントベンチャーや一部出資といった独創的な投資戦略に目を向けるようになっていた。

M+Sはこのような取引に対する需要が高まっていることを認識しており、JLLに当該取引の代理人を依頼した。JLLは、多様な投資マネーにアクセスできるほか、複雑な投資スキームに関する専門知識を有しており、両社によるパートナーシップは成功を収めた。

取引を適切に支援

JLLは、業界をリードする不動産に関する知見・ノウハウと豊富なデータを活用し、潜在的な海外投資家にターゲットを絞り、当該物件の売却を提案した。

その結果、JLLは長年のパートナーであるドイツ・ミュンヘンの世界的な保険会社であるアリアンツ・リアル・エステート*と香港を拠点とするプライベート・エクイティおよび不動産投資会社のガウ・キャピタルの2社と交渉を重ね、両社に共通する投資目的を満たす条件で取引を成立させた。

「DUO」は2社が設立したジョイントベンチャーに16億シンガポールドル(約12億米ドル)で売却された。施設全体では1平方フィート当たり2,590シンガポールドルに相当し、オフィススペースはシンガポールの一等地であるマリーナベイエリアと同等の賃料水準となる模様。

この売却価格は、活況を呈するシンガポールの不動産市場に対する投資家の信頼感を端的に表している。

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*現ピムコ プライム リアルエステート