事例紹介

複雑な物流施設ポートフォリオの買い手を探し出す

英国にある物流施設10 棟で構成されるヘラクレス ポートフォリオ。あるジョイントベンチャーが保有していたが、相場を上回る売却価格を実現するためには深い専門知識が必要だった。

スポットライト

Capital Markets

価値

£391 million

場所

UK

複雑なディール

この3億9,100万ポンドにのぼる大型取引を成立させるためには、不動産取引と財務の両面において深い洞察力・知見が必要だった。コアプラス型の物流施設10棟が英国内の9カ所に点在しており、オーナーであるゴールドマン・サックスと商業施設開発会社のCanmoorによるジョイントベンチャーは、財務アドバイザーの役割も果たせるパートナーを必要としていた。

チーム戦

JLLのナショナル・インベストメントチームは以前、計190万平方フィートに及ぶ不動産ポートフォリオの大部分を取得する際に同ジョイントベンチャーにアドバイスを提供しており、かねてから両社と強固な信頼関係を築いていた。

市場動向

今回の取引は、景気への逆風が予想される不動産市場の下落フェーズに行われた。そのため、インフレ率と負債コストの上昇を注視する必要があり、こうした背景から資産売却に向けて金利上昇の可能性 も想定する必要があった。

タイトなスケジュール

同ポートフォリオは、現在の賃貸価格と賃料比率において高いポテンシャルを秘めており、数多くの投資家の関心を集めた。JLLは包括的なマーケティングプロセスでターゲットとなる投資家を見定め、交渉をサポートした。

取引の成立までにかかった日数はわずか15営業日。複数カ所に分散したポートフォリオの立地特性を考えると目覚ましい結果といえる。JLLがこの複雑な取引に迅速に対応できたのは、事前に入念なデューデリジェンスを実施したことも大きな要因だ。なお、JLLは取引成立後も施設管理業務を担っている。

今回の取引事例はCanmoorとゴールドマン・サックスに3億9,100万ポンドにのぼる取引をもたらし、JLLの優れたサポート体制を証明する形となった。

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