解説

ワークプレイス変革を成功させる5つのステップ

組織はワークプレイス変革の成功を阻む障害物だけではなく、リーダーシップや従業員のエンゲージメントについての異なるアプローチについても理解しなければならない。

2016年 12月 14日

変化は困難だ。スタッフの習慣や職場の取り決めが、職場の社会秩序に大きな無言の圧力となっているため、ワークプレイス変革も遅々として進まない。

しかし、急速な技術の発展は、事業の継続や採算性を確保するには柔軟で敏捷な職場の構造が求められることを意味する。優秀な人材は希少であり、コラボレーションへの注目が高まる中、スタッフが不安を感じて職務遂行能力を損なわれることのないよう、変化を促進させるプロセスは厳密に管理されなければならない。組織はワークプレイス変革の成功を阻む障害物だけではなく、リーダーシップや従業員のエンゲージメントについての異なるアプローチについても理解する必要がある。

ワークプレイス変革を成功させる5つのステップとはどのようなものか?

リーダーシップの支持を確保する

ワークプレイス変革の計画は、企業が変容の旅に出る前に、まずリーダーシップ・レベルの支持を得なければならない。ワークプレイス変革についてしっかりとした適切な企画書を作成するため、ます以下の重要な質問を行う(そしてこれらに答える)。

事業の原動力は何か?

企画書は事業のビジョンとどのように一致しているのか?

費用節減を超えた利益は何か?

計測方法や目標は十分に定義され、総合的な事業目的に沿っているか?

マンパワーグループによれば、アジア太平洋地域の雇用主の46%が適切な人材不足を理由に採用に苦労しているが、世界ではこの値は40%だ。優秀な人材が希少な時代にリーダーシップの支持を得る別の方法としては、人材誘致と維持を中心とした企画書の作成が考えられる。アジアのミレニアル世代従業員は潜在的な雇用主選びでテクノロジーやワークプレイス要因を非常に重視する傾向があることを勘案すれば、これはより効果的な方法であると思われる。

従業員を旅に連れ出す

JLLの「Driving effective workplace change in Asia(アジアで効果的なワークプレイス変革を率先する)」レポートでは、従業員の抵抗が変革実行の最大の障壁の一つであることが強調された。とりわけ、従業員の変化許容度と変化能力という二つの要因が従業員の抵抗と関連している。能力は環境、技術、プロセスやハード・スキル等の変化に必要な支持要因に起因するもので、許容度は従業員が変化を受け入れる意思に左右される。

ワークプレイス変革は、イノベーションや変化に対する許容度や能力が高い環境において成功する。従業員がなぜ変化に抵抗するのか、その背景となる理由を理解することで、ギャップを特定し、ワークショップや研修、あるいは新たなプロセスを通じて組織におけるワークプレイス変革の旅の成功を導くことができる。

多文化の課題を乗り越える

変革プログラムを設計する際には、文化的要因にも配慮しなければならない。とりわけ、異なる文化や地理的配置など、横断的に変革を実行する場合にはこれが重要となる。文化が職場の価値観にどのように影響しているのかを理解することはそれぞれの文化の違いを明確化する上で有益であり、それらに合せた変革イニシアチブのアプローチを適用することが可能となる。例えば、変革の必要性についてのコミュニケーションや説得の方法は、東京とシドニー、上海とムンバイでは異なる。

フリーサイズは必ずしも正しいサイズではない

こと変革のイニシアチブには、フリーサイズのソリューションはない。状況は文脈次第であり、他社で成功したことが必ずしも自分組織で成功するとは限らない。組織の事業、文化、人材が、必要な変革の戦略を形作る。

例えば、最も頻繁に耳にする質問は、変革は段階的に行うべきか、それとも一気に変容するべきなのか。組織が採用する選択肢は、複数の要因に依存する。時間的な制約があり、変革プログラムが幅広く支持されている場合には一気に組織を変容させることを検討できよう。リソースが限定的で、全般的に変革の必要性が欠けている場合には、時間をかけて小さなステップを導入することが最善の選択となるかもしれない。

事業目的に沿った、計測可能で現実的な付加価値を加える戦略を確保し、戦略の導入を成功させ、その成果を持続可能なものとするためには、個々の状況に合ったワークプレイス変革のアプローチが不可欠だ。

最初から最後まで実行する

堅実なワークプレイス戦略の作成は変革のスタート地点となるが、それだけでは不十分だ。いかに優れた戦略も、持続可能なワークプレイス変革を実現させるには効果的な実行と管理が必要となる。

変革プロセスを成功させるには準備と計画が重要だが、実行段階で留意するべき主な要因には以下が含まれる。

変革が組織にもたらす付加価値が計測可能であること

文化的多様性に適応する、戦略の柔軟性

採用の加速と円滑な移行のためのチェンジ・マネジメント・プログラムの堅牢性

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