リサーチ

東京リテールマーケットダイナミクス 2024年第3四半期

2024年第3四半期における東京リテール市場の賃料と今後の見通しをまとめています。

2024年 10月 29日

東京リテール市場動向

8月に消費者態度指数が横ばいで推移し、総雇用者所得が増加 するもとで、実質消費動向指数は横ばいで推移した。一方、東 京の百貨店の美術・宝飾・貴金属の売上高は1-7月期に前年同 期比26.0%の増加、第2四半期の訪日外客の旅行消費額は前年 比73%の増加となった。こうした状況下、国内外の小売業者に よる路面店への出店需要は引き続き旺盛となった。第3四半期 の新規開業事例には、表参道ヒルズに新規開業したショーメが 挙げられる。セリーヌはギンザシックスにて増床の上、リ ニューアルオープンした。 

今後の見通し

10月のオックスフォード・エコノミクスの経済成長見通しによ れば、2024年の個人消費は0.2%の減少となり、7月時点の見通 しからは横ばいとなった。2025年には1.6%に加速すると予想さ れている。実質賃金が改善していることから、消費の回復は拡 大すると予想される。賃貸市場では、賃料負担力を有する…

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