リサーチ
EFLOPS、レジリエンス、脱炭素と日本のデータセンター不動産投資市場
本レポートでは、日本におけるデータセンター市場の動向を解説し、今後を展望する。
2024年 07月 08日
データセンター不動産市場では、投資家の関心が急激に高まるなか、キャップレートが低下している。
全ての産業でAIの利活用が増大していくことは言うに及ばず、デジタルトランスフォーメーションや技術革新の進展にともなってデータセンター需要は拡大していくことから、今後も引き続き旺盛な投資需要に支えられデータセンター不動産投資市場も拡大の一途をたどることであろう。
データセンター市場
日本はアジアパシフィック地域最大のデータセンター市場
日本のデータセンター市場は、売上ベースで、先進国(MSCIワールド指数構成国23か国のうち香港を含まない22か国)内において、米国に次ぐ第2位の市場規模となっている。アジアパシフィック地域では最大の市場であり、オーストラリア、ニュー ジーランド、シンガポールが続く(Statista) 。日本のデータセンター市場は、2022年のマイナス 成長から回復し、2023年は5.8%の成長が見込まれ る。2027年には成長率は10.8%へ加速し、2028年には7.6%に減速すると予想されている。他方、ア ジアパシフィック地域では、引き続き上昇は継続するものの、ニュージーランドのマイナス成長が影響 し、成長率は2023年の5.3%から2024年は4.9%に減速する見通しである。
日本のデータセンター市場の成長の牽引役には、AIの利活用の増大を含むデジタルトランスフォーメーションやクラウドサービスによる需要増加が挙 げられる。
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