リサーチ
東京オフィスマーケットサマリー 2024年第1四半期
2024年第1四半期の東京Aグレードオフィスの需要、供給、賃料、価格、投資市場、今後の見通しをまとめています。
2024年 05月 14日
東京オフィス市場:空室率は引き続き改善、賃料は4年ぶりに上昇
経済
3月の日銀短観によると、大企業製造業の業況 判断は11ポイントと、生産が遅れた自動車セク ターの下落で4四半期ぶりに停滞した。大企業 非製造業の業況判断は、34ポイントと8四半期 連続の改善で33年ぶりの記録的な高水準となっ た。
東京オフィスマーケットの需要と供給
第1四半期における東京Aグレードオフィス市場 のネットアブゾープション(ネットのオフィス 需要)は49,700㎡となった。今期における再開 発の竣工は見られなかったものの、既存ビルに おける空室の解消で、オフィス需要は堅調に推 移している。
東京オフィスの投資市場:賃料と価格はともに上昇に転じる
賃料と価格
第1四半期の東京Aグレードオフィス市場にお ける賃料は前期比0.9%の上昇、前年比1.3%の 下落となり月額坪当たり33,860円と、16四半期 ぶりの上昇となった。サブマーケット別にみる と、大手町・丸の内は若干の下落となったが、 赤坂・六本木は上昇に転じた。
投資市場
第1四半期の東京オフィスの投資総額は前期比 1,079%増、前年比50%増の7,006億円となった。今期における主要取引には、ユナイテッド・ アーバン投資法人における虎ノ門ヒルズビジネ スタワーの…