リサーチ

インベストメント マーケット サマリー 2024年第1四半期

2024年第1四半期の世界と日本の商業用不動産投資市場動向についてまとめています。

2024年 05月 27日

不動産投資市場:東京CBDのオフィス取引復活で日本の投資市場が急伸

世界の投資額

2024年第1四半期の世界の不動産投資額は 米ドル建てで前年同期比6%減の1,350億ド ルとなった。アメリカ大陸の取引は同8%減 少、EMEA(欧州、アフリカ、中東)は同 15%減少となった。アジア太平洋は日本、 韓国、シンガポールがけん引し、同13%増 加となった。 

日本の投資額

2024年第1四半期の日本の不動産投資額は 前期比178%増、前年同期比45%増の1兆 7,046億円(米ドル建てで前年同期比29%増 の114.9億ドル)となり、コロナ禍直前の 2020年第1四半期に記録した1兆7,051億円 近くまで回復した。

不動産市場の今後の見通し

継続する高金利や景気後退懸念で世界の不動産投資は従前の予想以上に回復が遅れている。 一方、日本は急激な金利上昇はないと予想されており、相対的に良好な資金調達環境が続く 見通しである。物価上昇と底堅い賃貸需要によって賃料及び価格の上昇が期待され、活発な 不動産売買が続くと考えられる。

世界の都市別投資額ランキング

世界の都市別ランキングでは、東京は2024 年第1四半期の不動産投資額が76.5億ドル で1位となり、2023年通年の5位から上昇し た。大阪は2024年第1四半期の取引額が...

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