リサーチ

福岡オフィスマーケットサマリー 2024年第1四半期

2024年第1四半期の福岡Aグレードオフィスの需要、供給、賃料、価格、投資市場、今後の見通しをまとめています。

2024年 05月 14日

福岡オフィス市場:大量供給期も需要が堅調で空室率低下

経済

3月の九州・沖縄短観によると、大企業製 造業の業況判断は7ポイントとなり、前年 12月時点から10ポイント悪化した。大企業 非製造業は32ポイントとなり、同4ポイン ト悪化した。 

需要と供給

第1四半期のネットアブゾープションはプ ラス23,000㎡となった。拡張移転や館内増 床、ビルグレードの向上を伴う拠点集約な ど、業容拡大を目的とする企業の積極的な 動きが相次いでみられた。 

福岡オフィス投資市場:投資家の投資意欲は旺盛な状況が継続

賃料と価格

第1四半期末時点での賃料は月額坪あたり 20,049円となり、前期比0.4%の上昇、前年 同期比で1.0%の上昇となった。新築ビルの 賃料が平均賃料よりも高い水準であったこ とに加えて、空室消化の進んだビルを中心 に、賃料を上方修正する動きがみられたこ とが要因である。 

今後の⾒通し

Oxford Economicsの3月予測によると、福 岡市の実質経済成長率は2024年に1.0%、 2025年は0.6%と見込まれる。リスク要因 としては、原材料価格の動向や人手不足な どが内需に与える影響が挙げられる。

賃貸市場では、企業の業容拡大を背景とし たビルの立地改善やグレードアップの需要 は旺盛であるが、今年末に予定される新規 供給物件は市内のオフィス賃料のほぼ上限 になる…

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