JLL 、不動産テック企業ValuD買収を発表

不動産テックによるイノベーションを加速

(2018年10月3日にシンガポールから発表されたリリースの抄訳版です)

東京 2018年10月29日 

総合不動産サービス大手のJLL(本社: 米国シカゴ、CEO: クリスチャン・ウルブリック、NYSE: JLL、以下: JLL)は、米国とインドでIBM社製ソフトウェアの統合とコンサルティングサービスを提供しているValuD Consulting(本社: 米国テキサス州、CEO兼 CTO: Gopinath Latpate、以下: ValuD)の買収を発表しました。これによりJLLは、IBM TRIRIGA、Maximo、IBM Watson IoTの知見をさらに深め、次世代の革新的なテクノロジーの強化をはかり、より充実したサービスをお客様に提供することが可能となります。

今回の買収は、JLLが進める不動産テック及びデジタル変革への取組みの一つです。ValuDが独自に大学と提携し、そこで研修を受けた専門家300名を、JLLテクノロジーソリューションチームに迎えることで、より迅速に、かつ十分な情報に基づく不動産取引の決定や、ビジネスパフォーマンスを改善させる最先端のテクノロジーシステムをお客様に提供することが可能となります。

JLLテクノロジーソリューション プレジデント Traci Doaneは次のように述べています。
「テクノロジーの専門家を迎えることで、私たちはより優れた不動産テックや商品をお客様に提供することができます。また、ValuDと連携により、IBMのデジタルソリューションに関する知見やAI、認知機能付きビル(Cognitive Buildings)、予測分析(predictive analytics)などの新たな技術を習得することも可能となります」

ValuD CEO 兼 CTO Gopinath Latpate氏は次のように述べています。
「ビジネスパートナーとして、同じ顧客層やビジョンを持つ企業を探していましたが、JLLは素晴らしいパートナーです。二社の、人材やツール、知見の融合により、更なる価値をお客様に提供していきます」

ValuDの買収は、完了条件を満了したのち2018年11月に完了する予定です。JLLは元Google幹部Vinay Goel氏をチーフ デジタル プロダクト オフィサーとして迎えたことを7月に発表しました。また、JLL の独立組織であるJLL Sparkは、1億米ドル規模のグローバルベンチャーファンドを設立し、不動産サービスを変革するテクノロジー企業に投資しています。

JLLテクノロジーソリューションは、不動産ビジネスに向けたエンド ツー エンドのテクノロジーソリューションを提供しており、不動産テックに関するコンサルティング、CREソフトウェアに関するサポート、ワークプレイス管理システム(IWMS)、ビジネスインテリジェンスや分析、IoTに関するサービスを提供しています。

※ 
IBM TRIRIGA:施設の運用、財務、環境のパフォーマンスを向上させる統合ワークプレイス管理システム
IBM Maximo :資産集約型産業において、オンプレミス環境とクラウド環境の物理的な資産を、共通プラットフォームで管理するための包括的なソリューション
Watson IoT    :コグニティブな(または AIを活用する)IoTの容易な開発を実現するWatson IoT Platform



JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に関わるすべてのサービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。JLLは不動産市場を再考し、皆様のアンビション実現を支援する価値ある不動産の機会やスペースを提供するとともに、お客様、人、コミュニティにとってよりよい明日を築くことを目指します。2018年6月30日現在、JLLは世界80ヵ国、従業員約86,000名、300超拠点で展開し、フォーチュン500に選出されています。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。jll.com