東京 2020年8月27日 – 総合不動産サービス大手JLL(本社: 米国シカゴ、CEO: クリスチャン・ウルブリック、NYSE: JLL、以下: JLL)がまとめた投資分析によると、2020年上半期の世界の商業用不動産投資額※1は前年同期比29%減3,210億ドル※2、第2四半期の投資額は前年同期比55%減1,070億ドルとなりました。
ハイライトは以下のとおりです。
- 2020年上半期の世界の商業用不動産投資額は、前年同期比29%減3,210億ドル、第2四半期の投資額は前年同期比55%減1,070億ドルとなり、新型コロナウイルスの影響が顕著となった。(図表1)
- 地域別でみると、アメリカ大陸の上半期の投資額は37%減1,450億ドル、第2四半期の投資額は72%減360億ドル、EMEAの上半期の投資額は13%減1,160億ドル、第2四半期の投資額は35%減450憶ドル、アジア太平洋地域の上半期の投資額は32%減600憶ドル、第2四半期の投資額は39%減260億ドルとなった。渡航制限、経済への打撃、先行き不透明感など3月中旬から6月初旬にかけて新型コロナウイルスの影響が顕著となり、第2四半期の投資額はすべての地域において大幅な減少となった。
図表1:商業用不動産投資額 地域別 2007年第1四半期-2020年第2四半期
- 2020年第上半期の都市別投資額は、第1四半期に続き東京(150億ドル)が1位となった。次いで、2位ニューヨーク(109億ドル)、3位パリ(83億ドル)となった。(図表2)
図表2:2020年上半期 投資活動が最も活発な10都市
※1 商業用不動産投資額の対象セクター(オフィス、リテール、インダストリアル、ホテル、複合用途、住宅、その他)、2020年第1四半期より住宅を追加
※2 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドルとします
※3 EMEA(Europe, the Middle East and Africa):ヨーロッパ、中東及びアフリカ大陸
世界における商業用不動産市場の動きを解説するレポートは、四半期ごとに刊行しています(英語のみ)。詳細はこちらをご覧ください。
JLLについて
JLL(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に関わるすべてのサービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。JLLは、最先端テクノロジーを駆使して、お客様や人々、コミュニティーに対し、投資機会や環境に配慮した持続可能な不動産ソリューションを提供することで、不動産の未来をかたちづくり、よりよい世界に貢献します。
フォーチュン500に選出されているJLLは、2020年6月30日現在、世界80ヵ国で展開、従業員約93,000名を擁し、売上高は180億米ドルです。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。jll.com