2018年第2四半期 東京プライムリテール市場

銀座・表参道の賃料 は前期比横ばい

 

東京 2018年8月6 日 
 
総合不動産サービス大手のJLL(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 河西利信)は、東京プライムリテール※1市場2018年第2四半期の動向をまとめました。
 
賃料
1 階賃料※2は銀座、表参道ともに前期比横ばいとなり、銀座で月額坪あたり275,000円、表参道で月額坪あたり215,000円となった。賃料が横ばいとなるのは、銀座で8四半期連続、表参道で11四半期連続。
 
「プライムリテール クロック※3」をみると、東京プライムリテールの賃料は「上昇減速」フェーズにあり、まもなくピークを迎えると予測される。
 
図表:2018年第2四半期 プライム リテール クロック
 
 
今後の見通し
堅調な個人消費予測は、テナント需要も堅調となることを示唆しており、また新規供給は引き続き限定的となる見通し。しかしながら、こうした需給動向にかかわらず、賃料は既に前回ピークに近い水準まで上昇しているため、モメンタムは引き続き限定的となる見通し。価格は、投資利回りが安定的に推移すると予測されることから、上昇ペースは賃料並みとなる見通し。
 
【補足】
※1 銀座(中央通り)および表参道(表参道沿い)を対象としています。
※2 賃料は、市場関係者へのヒアリング、周辺事例、経済指標等を勘案し、独自の手法にて上記モデルビルの賃料を査定しているもので、個別の募集・成約事例の妥当性や成約可能賃料を述べているものではありません。プライムリテールエリアの商業スペースの賃貸借契約は個別性が強く、ロケーション、ファサードの大きさ、総額賃料、契約期間などの条件によって、賃料単価が大きく異なります。
※3 世界の主要都市の賃料動向を時計に見立てて“見える化”したJLL独自の市場分析ツールで、四半期ごとに発表しています。