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News Release

Tokyo

グローバル・キャピタル・フロー 2012年第1四半期 

クロスボーダー投資、景気不透明感から減少対日投資は急増、日本投資家も欧米市場に着目


2012年6月22日 東京

ジョーンズ ラング ラサール(本社イリノイ州シカゴ、社長兼最高経営責任者コリン・ダイアー、NYSE JLL)がまとめた分析レポート「グローバル・キャピタル・フロー 2012年第1四半期」によると、2012年第1四半期の世界の商業用不動産への直接投資は、前年同期の970億ドル(1)から21%減の770億ドルとなりました。このなかでクロスボーダー投資(2)は全取引高の39%にとどまり、2010年第3四半期以来最低の水準となりました。

  • 2012年第1四半期のアジア・パシフィック地域への直接投資は200億ドル(2011年第4四半期は280億ドル、前年同期は270億ドル)
  • 日本は復興期へ―2012年第1四半期の日本へのクロスボーダー投資額は大規模な2件のロジスティクス案件により、大きく増加。また、日本の投資家はアジア・パシフィック地域外の欧米市場に着目

当社のアジア・パシフィック・キャピタル・マーケットを統括するスチュアート・クロウは、以下のように述べています。
「アジアにおける不動産への関心は依然として高いものの、当四半期は一部の投資家が『様子見』姿勢へと転じました。ただし、巨額の流動性資金が投資先を求めているため、2012年下半期には状況は大きく転換するでしょう。投資家は、高利回り市場である日本及びオーストラリアや、アジア・パシフィック全域のリテール並びにロジスティクス・セクターに注目しています。過去3ヵ月を見ても、日本のロジスティクス不動産に25億ドルが投じられており、これには当社がアドバイザーとなった資産ポートフォリオの16億ドルも含まれています」 

北米・南米の取引額は堅調、EMEAとアジア・パシフィック地域への投資は減少
北米・南米地域全体の当四半期の取引額は、290億ドルと堅調でした。ブラジルでは昨年の活発な投資の反動で前年同期比では6%減となったものの、米国の商業用不動産市場は前年同期比15%増、カナダは同52%増となりました。

ヨーロッパ、中東、およびアフリカの2012年第1四半期総取引額は280億ドルと、前年同期比で27%減少しました。アジア・パシフィック地域の取引額は200億ドルと、前年同期比28%減となり、日本と香港で取引額が増加したにもかかわらず前年同期比で最大の下落幅を記録しました。

ヨーロッパは資本流入、アジア・パシフィック地域は資本流出 
地域外投資(3)の大半は依然としてヨーロッパに集中しており、取引の67%がより流動性の高い市場での取引となっています。アジア・パシフィック地域では、57億ドルの資本が地域外に流出した一方、流入額は4億ドルに留まり、昨年からの傾向が続いています。アジアの年金基金はアジア市場を離れ、世界的な分散投資戦略を行っています。

2012年第1四半期は、ロンドンが最も投資活動が活発な都市へ
当四半期では、ロンドンが前期の活発な投資活動をうけ、取引額世界最高の都市の座を前回の首位であるパリから奪回しました。これはフランスの税制優遇措置が終了した事に加え、多くの中東投資家がロンドン市場へ向かったことが一因となっています。また、単発の大型取引の効果をうけ、トロントとオスロが取引額世界10位内に登場しました。

オフィス・セクターは高流動性、インダストリアル・セクターに関心
流動性が最も高かったのはオフィス・セクターで、世界の主要都市への注目が続く中、全投資額の54%を占めるに至りました。リテールへの投資シェアが高まっていた最近の傾向は、当四半期では停滞しています。インダストリアル・セクターは、日本の大型ポートフォリオ取引も含めて全取引の15%を占めるなど大きな注目を集め、当四半期は活発な動きをみせました。これに対し、リテール・セクター及びホテル・セクターは、現在世界で多くの取引が完了直後であること、またデュー・ディリジェンスの最終段階でもあることから、取引額はそれぞれ150億ドルと50億ドルと過去最低額になる見通しですが、第2四半期は回復傾向に向かうと予測されます。

補足
(1) 通貨単位は、別途記載がない限りすべて米ドル。
(2) クロスボーダー投資とは、買主、売主もしくは双方が対象資産の所在地の国外に属するものを指し、地域外投資と地域内投資(4)に分けられる。
(3) 地域外投資とは、買主、売主もしくは双方が対象資産の所在地の域外に属する場合を指す(例:デンマークで資産を取得する米国のREITや、カナダで資産を売却する豪州の年金基金など)。
(4) 地域内投資とは、買主、売主もしくは双方が対象資産の所在地の域内に属する場合を指す(例:カナダで資産を取得する米国のREITや、英国で資産を売却するドイツのオープンエンド型ファンドなど)。

「グローバル・キャピタル・フロー」​
世界における不動産投資マネーの動きを解説する分析レポートで、四半期ごとに刊行しています。





ジョーンズ ラング ラサールについて
ジョーンズ ラング ラサール(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に特化したプロフェッショナルサービス会社です。世界中に存在する専門家チームが、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、総合的なサービスを提供しています。2011年度のグループ売上高は約36 億ドルにのぼり、全世界70 ヵ国、1,000都市超の顧客に対し、200の事業所でサービスを提供しています。 当社はプロパティ・マネジメント・サービスならびに企業向けファシリティ・マネジメント・サービスのリーディングカンパニーとして、約1 億9,500万平方メートル(約5,900 万坪)の不動産を管理しています。 ジョーンズ ラング ラサール グループで不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネージメントは総額472億ドルの資産を運用しています。

ジョーンズ ラング ラサールのアジア・パシフィック地域での活動は50年超にわたり、現在14ヵ国、79 事業所で22,200名超のスタッフを擁しています。弊社は、2012年インターナショナル・プロパティ・アワード・アジア・パシフィック(スポンサー:HSBC)で「最優秀不動産コンサルタント賞(5つ星賞)」を9ヵ国・地域で受賞、 「Highly Commended(称賛に値する企業)賞」を3ヵ国・地域で受賞しました。