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News Release

グローバル・キャピタル・フロー 2011年第3四半期

第3四半期はソブリン債務や経済成長に対する懸念にもかかわらず、世界の不動産取引額が堅調に推移、取引額は前年同期に比べ36%増加


[2011年12月14日発信] 
 ジョーンズ ラング ラサール(本社イリノイ州シカゴ、社長兼最高経営責任者コリン・ダイアー、NYSE JLL)がまとめた最新レポート、グローバル・キャピタル・フローによると、2011年第3四半期の世界の直接不動産投資額[1]は994億米ドルに達し、前年同期比で36%増加しました。2011年1-9月の累計では2,970億米ドルとなり、前年同期の2,080億米ドルから43%増加しました。
 
地域別の動向
 景気減速やソブリン債務危機に対する懸念の高まりにもかかわらず、欧州での取引額は堅調に推移し、第3四半期は409億米ドルと、前期比15%、前年同期比では38%増加しました。欧州最大の市場である英国での取引額が著しく改善しましたが、それは第2四半期に完了するはずだった取引が第3四半期にずれ込んだことが一因です。ドイツ、フランス、スカンジナビア諸国、ポーランド、ロシア市場も、「安全な投資先」としての位置づけや比較的高いGDP成長率を遂げるとの見方から、引き続き投資家の強い関心を集めました。

 アジア・パシフィック地域における第3四半期の取引額は213億米ドルで、前期に比べ13%、前年同期比では7%増加しました。中国の商業用不動産に対する直接投資額は約30億米ドルに達し、前年の水準を22%上回りました。アジア地域最大の市場である日本は3月に起きた大震災からの回復が進む中、第3四半期の取引額は前年同期とほぼ同じ47億米ドル強まで拡大しました。取引額の上位トップテンに入った都市のうち最も変化が大きかったのは東京で、大震災で落ち込んだ取引が回復しました。東京は、取引額が第2四半期の9億ドルから36億ドルに増加し、4位となりました。アメリカ大陸の取引額は第3四半期に鈍化し、非常に力強い動きを見せた第2四半期の水準を24%下回る372億米ドルとなりました。前年同期比では56%増加しました。
 
世界市場の見通し
  当社のICG (インターナショナル・キャピタル・グループ)を統括するアーサー・デ・ハーストは、「不動産市場のファンダメンタルズは依然として比較的力強く、株式や債券よりも人気を集めています。しかし、借入れは今年初めよりも困難になっているほか、投資家の関心は特定の市場の稼働率の高い物件などコア資産にシフトしているため、期待されていたセカンダリー市場への関心は薄れてきました。市場は投資家のセンチメントに流されやすく、慎重な姿勢が続いているため、取引の完了に時間がかかっており、四半期毎の取引額も変動的になっています。ソブリン債務危機や全般的に経済成長に対する不安感が強いため、当社は2011年通年の取引額について、当初見通しの4,400億米ドルを10%程度下回る可能性があるとみています」とコメントしています。
 
                                                  
[1]住宅、土地、開発物件の取引を除く

- 以上 –
 
グローバル・キャピタル・フロー
世界における不動産投資マネーの動きを解説する分析レポートで、四半期ごとに刊行しています。

 
注釈:
ジョーンズ ラング ラサールではAmericas(南北アメリカ大陸)、EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、Asia Pacific(アジア・パシフィック)の3つの地域に分けて分析を行っている。
1. 地域内投資とは、買主、売主もしくは双方が対象資産の所在地の域内に属するものを指す(例:カナダで資産を取得する米国のREITや、英国で資産を売却するドイツのオープンエンド型ファンドなど)。
2. 地域外投資とは、買主、売主もしくは双方が対象資産の所在地の域外に属するものを指す(例:デンマークで資産を取得する米国のREITや、カナダで資産を売却する豪州の年金基金など)。
3. クロスボーダー投資とは、買主、売主もしくは双方が対象資産の所在地の国外に属するものを指し、地域外投資と地域内投資に分けられる。
4. 国内投資家とは、その取引が行われた国に属する投資家を指し、買主と売主の双方が「国内」にいる取引は「国内投資」とみなされる。
5. 法人単位の取引、開発プロジェクト、集合住宅への投資はデータに含まれておらず、変更される可能性がある。
6. 取引額は取引が発生した四半期のデイリーレートの平均で米ドルに換算した。すなわち、外国為替の影響は除外されていない。
7. グローバルファンドとは、複数の地域において資本を調達するファンドを指す。
 
 

世界の商業用不動産への直接投資額の推移、単位:10億米ドル

 
ジョーンズラングラサールについて
ジョーンズ ラング ラサール(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に特化したプロフェッショナルなサービス会社で、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、国内外を問わず世界中で広範囲な知識を有する専門家が、不動産に関するサービスを提供しています。グループの2010年度の売上高は約29 億ドルで、全世界の70 カ国、約1,000都市を網羅する200の事業所で業務を展開しています。 また、プロパティサービス及び企業向けファシリティマネジメントサービスにおける世界のリーディング カンパニーとして、約1 億6,700万平方メートル(約5,060 万坪)の不動産を管理しています。 ジョーンズ ラング ラサール グループにおいて不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネージメントは、総額約479億ドルの資産を運用しています。
ジョーンズ ラング ラサールのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在では13ヶ国、77 事業所で約20,800名のスタッフを擁しています。弊社は、ブルームバーグ TVより2011年アジアパシフィック プロパティアワードにおいてベストプロパティコンサルタンシーに選出されました。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.co.jp