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News Release

2010年の全世界の不動産取引総額は50%増の3,160億ドルに

2011年は更に25%増となる見込み


 2011年2月15日発信 ロンドン、シカゴ、シンガポール発 – ジョーンズ ラング ラサール社(本社イリノイ州シカゴ、社長兼最高経営責任者コリン・ダイアー、NYSE JLL)はこのほど、世界の主要3地域(アメリカ大陸、欧州・中東・アフリカ、アジア・パシフィック地域)における2010年通年での不動産売買取引総額が、第4四半期の好調な取引活動を背景に、3,160億米ドルとなったと発表しました。これは、2009年実績比で50%の大幅な増加となり、全ての地域において売買取引の著しい回復が見られたことを示すものとなりました。

 当社のグローバル・キャピタル・フローのデータによると、世界の直接不動産投資額は、2009年に2,090億米ドルまで減少した後、2010年上半期に主要な市場で取引が活発であったこと、および、第4四半期に全地域で取引が大幅に増加したことを受けて増加しました。2010年第4四半期には、2007年の世界金融危機の開始以来、初めて全世界の不動産売買取引総額が1,000億米ドルを越えました。

 当社のICG (インターナショナル キャピタル グループ)を統括する、アーサー・デ・ハーストは、「2010年初頭時点では、世界の不動産取引総額は3,000億米ドル程度に落ち着くものと見ていましたが、2010年第4四半期の実績はその予想を越えるものでした。今後、更なる国家債務危機もしくは金融危機が発生しない限り、2010年の不動産投資市場の活況は2011年一杯継続するものと見ており、2011年通年での全世界での不動産取引総額は2010年実績比で20-25%の増加になると予想しています」と述べています。

2010年の地域別不動産取引額

 2010年に不動産直接投資額は世界の全ての地域にわたって堅調な回復を示しました。アメリカ大陸とヨーロッパでは、2008年と2009年に取引総額が過去最大の落ち込みとなった後、2010年には一転し、過去最大の回復を見せました。

 デ・ハーストは、「成長市場の中国やブラジルでは、2010年第4四半期に投資活動が急増し、両国における不動産取引総額が過去最高となったのを受け、不動産取引総額が押し上げられました。米国、北欧諸国、ドイツにおいても、2010年第4四半期の不動産取引総額は前年同期比で堅調な伸びを見せました」とコメントしています。

 アジア・パシフィック地域において、2010年通年の取引総額は830億米ドルで、2009年実績比で25%の増加となりました。シンガポール(前年比219%増加)、オーストラリア(前年比77%増加)、中国(前年比41%増加)、香港(前年比28%増加)をはじめとする多くの主要市場では著しい取引総額の増加が見られました。同地域の2010年第4四半期の取引総額は、同年第3四半期実績比で17%増加の230億米ドルとなり、また、2009年第4四半期実績比で24%増加となりました。

 アジア・パシフィック キャピタル マーケッツを統括するスチュアート・クロウは「当地域における投資活動の回復は、地域全体のマーケットファンダメンタルズの改善と、多くの市場で賃料上昇が進んだことを反映するものです。日本は2010年にも引き続き地域内で最大の不動産投資総額を記録しましたが、中国は強力な経済成長を背景として、2010年第4四半期の不動産取引総額は日本を上回り、また2010年通年の不動産取引総額が日本の実績の2/3に達しました」と述べています。

 アメリカ大陸における2010年通年の取引総額は、2009年実績の450億米ドルから倍増以上となる970億米ドルとなり、全世界の3地域の中で最大の増加幅を記録しました。投資総額は2010年第4四半期に380億米ドルに達し、2008年第1四半期以来で最大額となり、2009年第4四半期の実績比で150%もの増加となりました。

 ブラジルにおいては市場に出る物件の増加と質の向上を受けて、2010年第4四半期の不動産取引総額は前年同期比で3倍以上の34億米ドルという過去最高額を記録しました。アメリカ大陸の不動産取引市場の回復は、主に、ニューヨーク、ワシントンDC、サンフランシスコ、リオデジャネイロなどのコア・ゲートウェイ都市に対する投資家の投資意欲に牽引されています。こういったコア市場での競争が利回りを押し下げていることから、投資家は現在、それぞれのエリアの沿岸部以外の主要市場にも目を向けています。

 ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)地域においては、2010年には、全世界の3地域の中で最大の不動産取引総額を記録しました。2010年通年の実績は1,020億ユーロ(1,360億米ドル)で、1年前より米ドル建てで40%近く増加しました。2010年第4四半期の実績は490億米ドルで、2008年第1四半期の実績(600億米ドル)以来、最高の水準となりました。

 ヨーロッパ最大級の市場である英国、ドイツ、フランスの不動産取引総額は、ヨーロッパ全体の不動産直接投資総額の半分以上を占めており、透明性の高い成熟市場でのコア物件に対するグローバルでの投資家の意欲を裏付けています。他方、投資家が投資対象物件探しの地理的範囲をより広げようとしている動きも見られます。北欧、CEE(中央・東ヨーロッパ)諸国、ドイツにおいては、2010年の不動産取引実績において前年比で過去最大の増加が見られました。

グローバル キャピタル マーケッツ見通し

 ジョーンズ ラング ラサールは、2011年通年で、ヨーロッパ・中東・アフリカ(EMEA)の不動産取引総額が1,100億ユーロ(1,500億米ドル)を越え、2010年実績を10-15%程度上回ると予想しています。2011年のアジア・パシフィック地域の不動産取引総額は950億米ドル、前年比で15%増になると見ており、一方、アメリカ大陸の2011年の取引総額は1,350億米ドルに達し、2010年実績比で40%の増加になると予想しています。各地域の投資活動レベルが予想通りになると前提した場合、2011年の世界の取引総額は、2010年の実績より20-25%増加すると見られます。
 
注釈
1) 法人単位の取引、開発プロジェクト、集合住宅への投資はデータに含まれない
2) ジョーンズ ラング ラサールでは、取引額は取引が発生した四半期のデイリーレートの平均で米ドルに換算。すなわち、外国為替の影響は除く
3) クロスボーダー投資とは、買主、売主もしくは双方が資産の存在する国外に属するものを指す
4) クロスボーダー投資は「地域内」投資(買主、売主もしくは双方が資産の存在する地域内に属する)と「地域外」投資(買主、売主もしくは双方が資産の存在する地域外に属する)に分類される
5) グローバルファンドとは、複数の地域において資本を調達するファンドを指す
 
全世界の直接不動産投資総額の推移(単位:10億米ドル)

Year

Americas

EMEA

Asia Pacific

Total

2003

176

150

27

354

2004

185

162

46

393

2005

216

212

67

495

2006

283

322

95

700

2007

304

333

121

759

2008

126

167

85

378

2009

45

98

66

209

2010

97

136

83

316

2011

*予測

135

150

95

380


ジョーンズ ラング ラサール キャピタルマーケッツについて
ジョーンズ ラング ラサール キャピタル マーケッツは投資家およびテナントに対してグローバルで不動産売却、資金調達、リポジショニング、アドバイザリー、資本増強等のフルレンジの支援サービスを提供しています。当社のローカル市場とグローバル投資家に対する深い専門知識が、顧客への最良のソリューション提供を可能にしています。この3年間に全世界で総額1,430億米ドルにおよぶ不動産売買取引支援を行ないました。キャピタルマーケッツ チームは全世界の180主要市場、約700人のスタッフで業務を展開しています。


ジョーンズ ラング ラサールについて
ジョーンズ ラング ラサール(ニューヨーク証券取引所上場:JLL)は、不動産に特化したプロフェッショナルなサービス会社で、不動産オーナー、テナント、投資家に対し、国内外を問わず世界中で広範囲な知識を有する専門家が、不動産に関するサービスを提供しています。グループの2010年度の売上高は約29 億ドルで、全世界の60 カ国、750都市を網羅する180の事業所で業務を展開しています。 また、プロパティサービス及び企業向けファシリティマネジメントサービスにおける世界のリーディング カンパニーとして、約1 億6,000万平方メートル(約4,800 万坪)の不動産を管理しています。 ジョーンズ ラング ラサール グループにおいて不動産投資・運用を担当するラサール インベストメント マネージメントは、総額約410 億ドルの資産を運用しています。

ジョーンズ ラング ラサールのアジア太平洋地域での活動は50年以上にわたり、現在では13ヶ国、77 事業所で約19,400名のスタッフを擁しています。詳細な情報はホームページをご覧下さい。www.joneslanglasalle.com